米今シーズン視聴率王はCBSとFox


米テレビシーズン(2006-07年シーズン)は5月をもって終了。ニールセン社の速報によると、年間を通したプライムタイムの世帯視聴率はCBSネットワークが、広告主が重要視する個人視聴率(18~49歳層)ではFoxネットワークが王座についた模様だ。それぞれのカテゴリーで、CBSは5年連続、Foxは3年連続の栄冠に輝いたことになる。

今シーズンから長寿番組だった「マンデーナイト・フットボール」がはずれたABCネットワークは、18~49歳層で2位のCBSに肉薄する3位となる健闘ぶりを見せた。一方、相変わらず不振なのがかつての米プライムタイムの王者NBCネットワーク。3年連続で4大ネットワーク中最下位に終わった模様だ。

ところで、業界誌「バラエティー」は、ケーブル局の18~49歳層におけるプライムタイム平均視聴率が3%増の15.9%と上昇したのに対し、ネットワーク全体では、平均視聴率が前年度比5%減となる14.3%と減少していることを指摘、「ネットワークにとって、目新しいヒット番組が極めて少く、視聴率が侵食されたシーズンだった」と総括している。同誌によると、今年は夏時間の始まりが3月上旬と、例年より早く始まったこともテレビ離れを助長しているようだ。

また、HDD内蔵型レコーダー「DVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)」の普及率が米テレビ世帯の20%に近づいていることを指摘し、視聴者が自分の好きな番組を好きな時にみる、「タイムシフト視聴」がさらに加速していることを挙げている。

18~49歳層のシーズン平均視聴率(プライムタイム)は、Foxが視聴率4.0%(シェア11%)で首位。以下、②CBS(3.7%/10%)③ABC(3.5%/9%)④3.1%/8%)の順だった。なお、スペイン語専門のネットワーク「ユニビジョン」は視聴率(同層)1.7%と、第5のネットワーク「The CW」の1.3%を上回った。