米大リーグ・オールスター戦が高視聴率を記録


今年で第79回目となる米大リーグのオールスター戦が15日、今年限りで取り壊されるニューヨークのヤンキースタジアムで開催された。イチロー選手や福留選手が出場した同試合は、延長15回(過去最多タイ)までもつれ込み、試合時間は史上最長となる4時間50分を記録した。アメリカン・リーグがサヨナラ勝ちしたのは16日の未明になってからだった。

白熱した試合展開になったこともあり、Foxネットワークが全国向けに放送した中継番組は、プライムタイム枠(米東部時間午後8:42時~11:42時)の世帯視聴者数が昨年比16%増と、2001年以来最高の1,450万人を獲得した。また、広告主が重要視するヤング視聴者層(18~49歳)の視聴率も4.5%と、昨年比10%増の高視聴率となった。このため、今季好調なABCのリアリティー番組「ワイプアウト」など裏番組が大打撃を受け、これまでで最悪の視聴率となった。

同中継番組のCMは7月初頭の段階で完売。業界誌「メディア・ウィーク」などは、30秒枠が平均425,000㌦(約4,463万円)~450,000㌦(約4,725万円)で取引されたと報じている。時間枠によっては55万㌦(約5,775万円)の値がついた模様。Foxネットワークのスポーツ部門営業担当責任者は、「野球ファンの多いニューヨーク、そして今シーズンで最後となるヤンキースタジアムが舞台になったことが功を奏したようだ」と振り返っている。

一方、前日に行われたホームラン競争も大人気を博した。この模様はウォルト・ディズニー系のスポーツ専門局「ESPN」が中継で放送したが、ニールセン・メディア・リサーチ社によると平均視聴者数680万人を獲得、ホームラン・ダービ中継番組としては史上最高記録を樹立した。