老若男女の7割が動画視聴経験


米国ではインターネット上での動画視聴が急増しているが、最新の調査で10人のうち7人が動画視聴をしていることが明らかになった。若者の間における動画人気は周知の事実だが、65歳以上の利用者の過半数が動画を利用していることが分かり、動画視聴が世代を超えて深く浸透していることも分かった。

同調査は米インターネット・コンサルティング会社「バーストメディア」が昨年12月に全米のネット利用者を対象に行ったもの。それによると、動画視聴が最も盛んに行われている層は18~24歳の若者男性。同世代の約34%が一日に一回は動画視聴をすると答え、25歳以上の男性、約26%を引き離している。また同調査では女性の動画視聴率が男性を下回る結果が出た。18~24歳代の女性で一日に一回動画を見ると答えた人は約18%と、男性のほぼ半数に留まっている。

また、動画(無料版)にはコンテンツの前後や中盤に提供スポンサーの動画CMが挿入されることが一般的になっているが、視聴者の半数以上がこれらのCMの中身を「覚えている」と答えていて、広告主にとって勇気付けられる結果が出た。 ただ、こうした動画CMに対し、75%の人が「押し付けがましい」と感じているほか、半数以上の人が「動画視聴の邪魔になる」と考えていることも判明した。動画CMに対する拒否反応は、特に女性の間で顕著に現れているという。

こうした反応を受けて、バーストメディア社の最高経営責任者(CEO)、ジャービス・コフィン氏は、「今回の調査で、インターネット上でCMを見ることに慣れていない人が多いことが明らかになった。広告主はCMを動画に挿入する際、どのような方法でどのようなCMが適当か否か注意深く検討する必要があるだろう」と述べている。