視聴可能チャンネル数が過去最高


米ニールセン社はこのほど、米国の1世帯当りが受信するテレビのチャンネル数が104.2チャンネルと、過去最高を記録したと発表した。この数字は2006年の平均数で、前年に比べ約8チャンネルも増えたという。

100チャンネル以上の配信を受けている世帯は2005年には全体の42%だったが、2006年には47%と増えている。逆に60~99チャンネルを受けている世帯数は05年比4%減少し、06年には全体の33%になったことも明らかになった。

視聴可能チャンネル数の増大とともに、視聴者が良く見るチャンネル数も15.7チャンネルと増えている。しかし、15.7チャンネルは104.2チャンネルのわずか15%ほどで、米家庭にはほとんど見られないチャンネルが氾濫しているとも言えそうだ。 また同調査によると、2006-07年シーズン(2006年9月-07年5月)のテレビ世帯数は1億1,140万件。1テレビ世帯当りの人口は2.5人。一世帯当たりのテレビ保有台数は平均2.8台だったことも明らかになった。

一方、多チャンネル配信を促進しているデジタルケーブルの加入者数が、テレビ世帯全体の28%に達した模様。ただ、ケーブルテレビ(CATV)全体の加入世帯の割合は2000年当時では68%だったものが、06年には64%にまで低下していることも判明した。衛星放送加入世帯数は全体の23%だった。

さらに、同調査ではDVDプレイヤーの普及が目覚しく、いまやテレビ世帯の85%が保有していることも分かった。