過去10年のTV番組ベスト10


米広告専門誌「アドバタイジング・エイジ」が過去10年を振り返りテレビ番組のベスト10を発表した。同紙が「過去10年間のベスト10番組」の筆頭各に選んだのがFoxネットワークの人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」。同番組がデビューしたのは2002年6月11日。いまや米テレビ界を代表する高視聴率番組になっている。同誌は、選択の理由を、「家族がそろって楽しめる番組ジャンルを確立。番組内に自然な形で商品を登場させる広告方法“プロダクト・プレースメント”を普及させたことで、放送界に新風を巻き起こしたばかりか、同番組の優勝者などが次々にレコード界のスーパースターになるなど、音楽業界にも大きな影響を与えた」と評価している。


その他、脚本家やプロの俳優などを使わないリアリティー番組の元祖となったCBSネットワーク「サバイバー」(番組開始2000年5月31日)、同ネットワークの犯罪捜査番組で数々のスピンオフ番組を生み出した「CSI:科学捜査班(邦題)」(番組開始2000年10月6日)、ABCネットワークのミステリー・ドラマで、「スーパーナチュラル」と呼ばれる新たなジャンルを作り出した「ロスト」(番組開始2004年9月22日)などが選ばれた。


また、ケーブル局からは、タイムワーナー傘下の有料チャンネル「HBO」の代表作で、マフィアのボスと周囲の人々との人間関係を描いた「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(邦題)」が選ばれた。同番組については、ケーブル局が制作した高品質・重厚な番組の代表作としての地位を獲得、「ネットワーク・テレビ支配の構図を打ち破った」と高い評価を下している。

そのほか、CBSのコメディー番組「Two And Half Men」が、コメディー番組復調のきっかけになった番組として選ばれたほか、ABCの「クイズ$ミリオネア」、若者向けケーブル局MTVの「The Osbournes」、カトゥーン・ネットワークの成人向け番組「Adult Swim(アダルト・スイム)」などがリストに加わった。