1Q米ブロードバンド加入数が290万件

米調査会社「ライクマン・リサーチ・グループ」はこのほど、米国における今年1-3月期のブロードバンド(高速大容量通信)新規加入者数が290万件超だったと発表した。プロバイダーの内訳を見ると、電話会社によるものが全体の51%に相当する149万件。ケーブルテレビ(CATV)事業者が提供するものは145万件で、四半期ベースの新規加入者数としては2006年の第1四半期に匹敵する過去最高のものとなった。

これに対し、これまでケーブルを猛烈に追い上げていた電話会社が提供するブロードバンド(DSL)への加入上昇率が鈍化したのが特徴。同社によると1-3月期の結果、動画配信に欠かせないブロードバンドの加入者総数はケーブル事業者提供のものが3,070万件、電話会社によるものが2,540万件、合計5,620万件となった。ケーブルモデム経由のブロードバンドのシェアが55%となっている。

ところで同社の調査では、同時期にCATV事業者がケーブルを使った電話サービスへの新規加入者数が110万件。またデジタル・ケーブル加入者数は120万だったことも明らかになった。

一方、同時期にAT&T、ベライゾン、Qwestからなる3大電話会社によるIPテレビサービスへの加入者数が15万件だったとしている。電話、映像配信、ブロードバンドの3サービスについては、CATV事業者と電話会社による相互進出が盛んで、生活者にとってプロバイダーの見分けが難しくなっていきそうだ。