毎年この時期に流行するインフルエンザ。予防接種が肝心ですが、アメリカでは病院や診療所以外の場所でも予防接種を受けることができます。
そこでTrivia!
一体どんなところでインフルエンザの予防接種を受けることができるのでしょうか?
答えは、、、
大型スーパーなどにも入っているドラッグストア(薬局)です。
アメリカではドラッグストアと呼ばれる薬局には、医師からもらった処方箋を持っていくと薬を調合してくれる薬剤師がいます。最近では免疫学を勉強し、予防接種の研修を受けた薬剤師が増え、インフルエンザの予防接種もしてくれるようになりました。米国疾病対策センター(CDC)は、2010年に予防接種を受けた成人の18.4%が薬局で受けたと発表しています。
私も昨年秋にドラッグストアで予防接種を受けました。簡単な問診表に健康状態などを記入し、体温を計った後、資格をもった薬剤師に注射をうってもらいました。買い物ついでに予防接種を受けたいと申し出てから10分もしないうちに完了。料金は25-35ドル。保険が適用される薬局では無料になるところもあります。
ところで、ドラッグストアで予防接種を受ける人が増えたきっかけになったと言われているのが、2009年に大流行したインフルエンザH1N1(豚インフル)です。米国で17000人もの命を奪うほどの猛威を振るいましたが、ニューヨーク市では次々に学校が閉鎖され、テレビや街角では予防接種を勧めるポスターなどをよく目にしました。その結果、予防接種希望者が殺到。ワクチンの在庫を抱えていたドラッグストアで予防接種を受けたほうが手っ取り早いということで、薬局に行く人が増えたようです。
米公共ラジオ放送(NPR)によると、これをきっかけに、大手ドラッグストアなどで業務拡大を目的に、薬剤師に予防接種者の資格取得を促す動きが広まったといいいます。2007年には全国で約4万人に留まっていた資格者は、2011年になると15万人にまで急増しました。
ということで、アメリカでは薬局でもインフルエンザの予防接種を受けられることを、皆さんは知っていましたか?