2013年

2月

28日

TW社、ケーブル局好調で増益

CNNテレビや雑誌タイムなどを傘下に置く米メディア企業大手タイムワーナー(TW)の1012月期は、リストラ効果が出たほか、放送部門が貢献し、純利益は前年同期比51%117000万㌦と大幅増益となった。出版部門や映画部門の不振ぶりを補った。売上高は同0.4%減とほぼ横ばいの82億㌦だった。


好調だった放送部門を見ると、ドラマやスポーツ番組などを編成するTNTTBS、さらにはCNNなどケーブル局群の視聴率が好調で、広告収入が前年同期比3%増となった。そのうえ、これらのチャンネルがペイテレイ・サービスと呼ばれるケーブルテレビ(CATV)や衛星放送、さらには電話会社(IPテレビ)から徴収する配信料金の値上げを獲得、同収入が前年同期比7%増と大きく寄与した。同部門の売上高は前年同期比5%増となる367000万㌦。営業利益も同21%14億㌦を記録した。 

TWの会長兼CEO(最高経営責任者)、ジェフリー・ビューケス氏は決算報告にあたって、ケーブル局群が同社のコア・ビジネスであることを強調、今後TWの成長エンジンの役割を放送部門に託していくビジネス戦略をアピールした。

 

特に新番組『Girls(ガールズ)』が米テレビ界を代表するほどの話題作になるなど目下絶好調の有料チャンネルHBOの業績に自信を深めている。HBOでは相次ぐ人気番組誕生に触発され新規加入者数が増えているという。HBOを脅かす存在として取りざたされているNetflix(ネットフリックス)については、「HBOは膨大な量の番組を抱えている。ネットフリックスが追いつくまでには相当の時間がかかるだろう」と述べ、脅威論を打ち消した。ちなみに、ネットフリックスは、会員2700万人を抱える郵送DVDレンタル及びインターネット経由の番組オンデマンド・サービス会社。最近は独自番組の制作と配信を始めており、テレビ局やペイテレビ事業者にとって脅威になりつつある。


好調だった放送部門などに比べ不調だったのが、映画部門や出版部門。映画部門(ワーナー・ブラザース)は、『アルゴ』や『ホビット 思いがけない冒険』などが大健闘したものの、前年同期の『ハリー・ポッター死の秘宝Part2DVD版の記録的な売上には及ばず、売上高は4%減少となる37億㌦となった。雑誌タイムやピーブルなどを抱える出版部門(タイム社)は引き続き購読者数減少に歯止めが掛からない状況で、売上高は前年同期比7%減の96700万㌦。同部門の大半を売却する案が急浮上している。

<テレビ朝日アメリカ 北清>

 

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