米ドジャース、スポーツ専門局設立へ

米大リーグの名門球団ロサンゼルス・ドジャースはこのほど、米ケーブルテレビ(CATV)大手タイムワーナー・ケーブル(TWC)と提携し、ドジャース戦を独占放送する地域向けスポーツ専門局を設立すると発表した。新しいチャンネルは『SportsNet LA(スポーツネットLA)』と名付けられ、14年シーズンから放映を開始する。ドジャース戦は今シーズンまでFoxスポーツが放映権を握っているが、TWCが来季以降の放映権を競り勝った。

 

米報道機関によれば、TWCは、ドジャースを123月に23億㌦で買収したグッゲンハイム・パートナーズらオーナー・グループに対し14年以降25年間にわたり、7080億㌦の契約金を支払う。一球団が獲得するテレビ放映権としては米スポーツ史上最高額になるという。TWCは独占放映とともに、CM収入と他CATVや衛星放送などペイテレビ・サービスへの配給権も取得する。

 

スポーツネットLAはドジャース戦全試合をはじめ、チームの舞台裏番組などをふんだんに放送することにしている。グッゲンハイムのマーク・ウォルター会長は声明の中で、「より多くのドジャース戦、そしてドジャースに関するより多くのコンテンツを望むファンの要望に応えるためには、球団独自のチャンネルを立ち上げるしかないとの結論に達した」と経緯を説明している。


今回の合意は、球団買収にかかった多額の資金の回収を狙うドジャース・オーナー・グループと、CATV運営の持続にはキラーコンテンツの中でも得に人気の高い地域向けスポーツ局を傘下に置くことが必須と考えるTWC双方の思惑が一致した結果だ。ちなみに、TWC11年にNBA(米プロ・バスケットボール協会)の人気チーム、ロサンゼルス・レイカーズの放映権もFoxに競り勝ち20年間30億㌦で取得したばかり。

 

TWCはスポーツネットLAの送信を希望する他ペイテレビ事業者に対し、一世帯当たり45㌦の配信料を課す模様だが、これに対しては、「加入料の値上げにつながり、つけが視聴者に回ることは避けられない状況だ」などと批判の声もあがっている。加入者がペイテレビを解約するリスクも指摘されている。

 

一方、Foxも最近経営権を握ったヤンキースの専門局『YESネットワーク』を含む多数の地域向けスポーツ局を保有しており、TWCに対し同等な配信料を突きつける可能性もあり、TWCがしっぺ返しを受ける可能性もある。なお、新局の設立には大リーグの承認が必要。 

<テレビ朝日アメリカ 北清>

 

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