2014年人気番組にNCIS

米地上波テレビネットワークとケーブル局が2014年に放送したプライムタイム(午後811時)番組の人気トップ10がこのほど明らかになった。ナンバーワン番組に選ばれたのはCBSネットワークの長寿番組で日本にも固定ファンがいる『NCIS~ネイビー犯罪捜査班(邦題)』。年平均視聴者数1770万人を獲得した。NCISはスピンオフ番組も好調で、米広告業界誌アドバタイジング・エイジは、「NCISに限っていえば、どんなに多くの姉妹番組を放ってもヒット番組になることが保証されているようだ」と半ば呆れ顔。なお、CBSはトップ106番組を占める圧倒的な強さを見せた。

NCISシリーズのオリジナル版に続き2位にランクされたのがCBSのコメディー番組『ビッグバンセオリーギークなボクらの恋愛法則(邦題)』で平均視聴者数は1690万人。これにCBSが昨年デビューさせた『NCIS:ニューオーリンズ編』が1600万人で3位に。『NCIS:ロサンゼルス編』が1480万人で4位にランクされた。

5位にはAMCネットワークが放送する『ザ・ウォーキング・デッド』。同番組はゾンビ(死んだ人間)がはびこるアメリカを舞台に生存者たちがゾンビと戦いながら安住の地を求めている姿を描くホラー・ドラマ。年間平均視聴者数は1410万人だった。今年で5シーズン目に突入した同番組はケーブル局番組で唯一トップ10に入った番組。広告主がターゲットにしている1849歳層で地上波テレビネットワーク番組顔負けの強さを発揮しているが、あまりの人気にスピンオフ番組も企画されている。

このほか、6位には視聴者数1380万人を獲得したABCネットワークのリアリティー番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』(セレブたちが踊りを競うコンテスト番組)。これに女性国務長官を描いたCBSの政治ドラマ『マダム・セクレタリー』が1270万人で7位。NBCネットワークのオーディション番組『ヴォイス:月曜版』が1230万人で8位。9位には同番組の火曜版(1200万人)。10位にはCBSの刑事ドラマ『ブルー・ブラッド』が1160万人でランクされた。いずれの視聴者数もリアルタイム視聴のみ。

4大ネットワークのうち唯一Foxネットワークのみがトップ10入りを逸した。

なお、プライムタイムで放送されたスポーツ番組を見ると、NBCの人気NFL(米プロフットボール・リーグ)中継番組『サンデーナイト・フットボール』が平均視聴者数2160万人(141216日時点)と、NCISを上回る圧倒的な人気を示している。

<テレビ朝日アメリカ 北清>